最近、何かと話題になり、(ミャンマーへの不動産投資などで)期待の高まっているミャンマーですが、ミャンマーという国について、日本ではまだまだ知られていないのが現状ではないでしょうか。今回は、生活の基本的な部分である「食」について取り上げてみたいと思います。

 ミャンマー料理は、他の東南アジアの国々と同様、大国であり大食文化を形成している中国やインドの影響を強く受けています。ミャンマーでは中華料理やインド料理を一般的に食すことができ、それらをミャンマー風にアレンジしたものが、事実上のミャンマー料理と言えます。ミャンマーは130以上の民族から成る多民族国家である為、それぞれの地域、民族によって、微妙な違いがあり、数多くの料理が存在します。中でも最もポピュラーなものとして、「ビルマ料理」があります。ビルマ料理は、油を多く使い、また辛いのが特徴です。メニューは、煮込み物、和え物、揚げ物、炒め物、麺類、スープなどがあります。テーブルに並べられたおかずを自分の好みでご飯の上にのせて、混ぜて食べるのが一般的になります。

 ビルマ料理のメインとしては、「カレー風煮込み料理」があります。この煮込み料理のことを、ビルマ語では総称して「ヒン」と言い、「おかず」を意味します。「カレー」風という表現としましたが、ビルマ料理の「ヒン」はインドやタイのものとはやや異なります。この料理は、玉葱やトマトをベースに、魚醤、塩、ターメリック、ニンニク、生姜、トウガラシなどで味を調え、具材は豚、鶏、牛、羊などの肉や臓器、魚、卵、野菜などを使います。煮込み方は、大きく分けると、2種類あり、1つは水分をある程度残した形のもの(スィーレーイェーレーと言います)、2つめは水分がほとんど蒸発するまで煮込むものです(同様にスィービャンと言います)。2つめのスィービャンは、「油が出る」ということを意味で、水分が蒸発し、「おいしい」油が表面を覆うようにじわっと染み出た状態の料理となります。
 またミャンマーでの代表的な麺料理として「モヒンガー」があります。モヒンガーは、米粉から作った麺を茹で、水気を切って、ナマズを出汁に取ったスープをかけた料理となります。とても人気があり、朝食やおやつとして食されることが多いです。

 その他、ミャンマーならではの食文化として、ラペットゥがあります。これは発酵させた茶葉(ラッペ)とピーナッツや豆、揚げニンニク、ゴマ、干し海老などを合わせ、塩、ピーナッツオイルで和えて食べられている伝統食になります。茶葉を食べる習慣のあるミャンマーではとても人気があります。
 不動産の確認のためにミャンマーにお越し頂いた際には、ぜひとも美味しいミャンマー料理を堪能されてはいかがでしょうか。