ミャンマー不動産情報  ティラワ

ティラワ港は、ヤンゴンの中心部から、Bago川を渡った、西方に位置するチャウタン地域にある港湾エリアで、ヤンゴン川沿岸にあります。ヤンゴンの中心部より、車で約1時間の場所にあります。ティラワ港は、ミャンマーで最も水深の深い港であり、大型船舶も入港可能となっております。ミャンマーで最大規模の港湾の1つであり、ミャンマーの輸出入における取り扱い量、取り扱い金額ともに上位を占めているため、近年、ミャンマー内外で注目を集めています。
 ティラワ港は、ミャンマー全土を縦貫する高速道路ネットワークによって、ミャンマーの各地域と結ばれています。ヤンゴンの中心部からは、タンリン・ブリッジと高速道路6号線などによって結ばれています。
 また、2011年、日本政府とミャンマー政府の合意により、ティラワ港周辺で広大な工業団地「Thilawa Special Industrial Zone」の開発が進められることになりました。工業団地の広さは、2,400ヘクタールとなる予定で、その内の400ヘクタールは、2015年に先行して試験運用される予定です。現在、土地の造成や環境テスト、事業化テストなどが行われています。
 1ユニットの広さは、基本1.88エーカーで区画されています。1ユニットの契約金額は、個別の条件により異なりますが、2013年4月現在、日本円換算にして1,600~7,000万円前後の価格で取引されています。基本サイズと異なるユニットや、形の歪なユニット、主要路から外れ奥まった場所にあるユニットなどは、契約金額についての交渉の余地があります。なお水道・ガス・電気などインフラ関係についての費用は契約金額に含まれておりません。
 現在、日系企業でこちらの工業団地への進出が決定しているのは、三菱自動車です。三菱自動車は、年間2~3万台を出荷できる体制の工場を建設する計画を発表しています。2015年の工場操業を目指しています。また同じく、スズキ自動車も進出を検討しており、土地契約について交渉中とのことです。
ミャンマー政府管轄のエリアには、繊維関連、酒類や菓子類など様々な業種のミャンマー企業が進出する予定となっています。
ティラワ港周辺のタンリンやチャウタンといった地域は、1993年に、ヤンゴン中心部と繋ぐタンリン・ブリッジが架橋されるまで、豆類や米類などの農産物を生産するだけの農村地域でしたが、今後、ミャンマーで最も発展の見込まれる地域の1つとして注目されています。