ミャンマー不動産情報 タンリン地域

タンリンは、ヤンゴンの中心部から、Bago川を渡った西に位置する地域です。ヤンゴンの中心部より、車で40分前後掛かります。広さは、350.49平方キロメートル、人口は、181,000人(2009年データ)となっています。
タンリンの近くには、ミャンマーの輸出入で大部分を占めるティラワ港があり、周辺では多くの大型船舶が行き来しています。また隣接するチャウタン地域との境でティラワ港を中心とした場所で、日本とミャンマーによる共同プロジェクトとして、工業団地「Thilawa Special Industrial Zone」の開発が進められています。現在、環境テストや事業化テストなどが進められており、2,400ヘクタールの土地が造成される予定です。
 タンリンには、国立大学のMyanmar Maritime Universityがあります。同大学は、2000年代より周辺の大学や地方大学から優秀な学生を募る選抜校であり、特別な大学となっています。他にもUniversity of East YangonやTechnological Universityといった大学があります。
 その他に、ミャンマー政府主導で行われているHousing Projectや、STAR PROJECT CITYという名称で、ゴルフコースや学校、ショッピングモールなどが併設された高級コンドミニアムの建築が進められています(一部入居済み)。現状のミャンマーの法律では、外国人が土地や物件を直接取得するのが難しいため、ミャンマー人を介して契約する必要があります。なお、ミャンマーでは、販売者が部屋の内装や家具の設置を行うのではなく、入居者が自由に内装を整えられる仕組みが一般的です。契約時は、内装工事などの費用を別途用意しておく必要があります。
タンリンを不動産価格で分けると、①市街地、②工業団地へ続く幹線タンリン・チャウタン・メインストリート沿道、そして③幹線を外れたエリアの3つとなります。①市街地、例えば富裕層の多いPho Myae地区にある一軒家は、最高8,000万円前後の価格がします。次に②幹線沿道では、一軒家が約3,000~5,000万円で取引されています。この物件を賃貸すると、月10~15万円となります(2013年4月現在)。6ヶ月前、月7万円前後でしたので、価格の変動が著しく速いことが分かります。最近、インド人の資産家が周辺の土地1エーカーを1.5億円で取得したという話もあります。③幹線より外れたエリアでは、車の入れない奥まった場所にある一軒家で最低70万円(地域内で最も安価な物件)、立地や建物の状況により200万円、500万円、1,000万円台などの物件があります。