バハン地域(Bahan Township)は、ヤンゴン中心部の北部に位置し、北側はヤンキン地域とマヤンゴン地域、東側はタムウェ地域、南側はダゴン地域とミンガラ・タウンニュン地域、西側はサンチャウン地域とカマユ地域に接しています。バハン地域は、ヤンゴンの中で富裕層の多い地域として知られています。広さは、約8.8平方キロメートル、人口は、81,000人(2000年)を有し、小学校が21校、中学校が3校、高校が3校あります。
バハン地域には、日本国大使館をはじめ、ドイツ、イタリアなど多くの国の大使館があります。また商業ビルが多くあり(主なビルとしてはYuzana Towerなど)、多くのレストランも充実しているため、企業が事務所を置くのに適した地域でもあります。
アウン・サン・スー・チー氏が率いる国民民主連盟(National League for Democracy、通称NLD)の本部、ミャンマーの民間航空会社であるバガン航空の本社、文化省庁舎もこの地域に立地しています。
Shwe Gon Taing Road沿いには、Chaukhtatgyi Pagoda寺院やNga Htat Gyi Pagoda寺院、また中国系寺院の観音寺中国僧院、福山寺、観音山仏教宗教センターなどがあります。スー・チー氏の父親で、「ビルマ建国の父」であるアウン・サン将軍についてのミュージアム(Bogyoke Aung San Museum)もこの地域にあります。スー・チー氏自身も幼少期を過ごした建物となります。
バハン地域の南部にあるKan Daw Gyi湖のほとりにはレストランやサロン、公園があり、サロンやプールでゆったりとした時間を過ごすことができるのは、この地域の魅力の一つとなっています。Kandaawgyi Palace Hotelや日光ホテルといったホテルが湖の近くにあります。
バハン地域の不動産情報としましては、先にお伝えしました通り、ヤンゴンの中でも特に富裕層の多い地域でして、基本的に価格の高い物件が多いです。高額エリアの1つ、Shwe Taung Kyar Quarterでは、土地及び建物付きの一区画(3,000平方フィート、約270平方メートル)あたりの賃貸価格は、月あたり約8,000~10,000US$前後となっています。
バハン地域の物件の価格帯としては、アパートメントやコンドミニアムの売買価格は、最も安価なもので日本円換算で約1,000万円前後からとなります。同じく賃貸価格としては、約4~24万円前後になります。一軒家の売買価格は、例えば3階建て鉄筋コンクリートの一軒家ですと、主に約1億円前後となります。同じく賃貸価格は、1,000~1,200万円前後になります(いずれの価格も2013年5月現在のもの)。